子供が体のどこかをぶつけたときに、
「痛いの痛いの飛んでいけ~」となでると
痛みが緩和されることがあります。
この機序を「ゲートコントロール」と言うのですが、
それをスタッフに実証してみました。
ゲートコントロールとは、生理学者のウォールと心理学者のメルザックが
「ゲートコントロールセオリー」としてサイエンス誌に載せたものです。
1965年の発表からは理論に修正も加えられていますが
それでもまだ仮説段階のものです。
ゲートコントロールセオリーは辺縁系、縫線核、網様体系等の下行性抑制制御・認識性制御などの
メカニズムを説明してますが、
スタッフに教えたのは、感覚受受容器を使った別の方法です。
別の方法。つまり、オリジナルのやり方です(^_^;)
正式な基礎医学に基づいての理論に固執する方法ではなく、
感覚受容器としての「痛いの痛いの飛んで行け」のありのままの効果の応用を実証しました。
科学と理論を大切にするドイツ医学と臨床と経験を大切にするアメリカ医学みたいな感じですね(^_^;)
いつもは理論に固執しますがコレに関しては原理が仮説段階なので固執しません。
効果の応用としての仕組みですが、脳に違う感覚を感じさせ、痛みよりも別の刺激に意識をもたらす誤作動を起こさせるんです。
そのためには、腰痛などの主訴となる場所以外に少し刺激的な感覚を感じさせることが必要となります。
押すと刺激を感じやすい場所は体にたくさんあります。
その場所はすでに何千年も前に古代の人々が見つけていました。
それが経絡というものです。
この経絡を使って、痛みを発する部位以外の感覚受容器を刺激し
痛みの優先順位を変えていくやり方です。
腰痛のスタッフの腕にあるツボを5秒押すとすぐに痛みが無くなりました。
坐骨が痛いスタッフに手のツボを軽く5秒押すと痛みが無くなりました。
このやり方は即効性があります。
しかし痛みが緩和している持続時間が短いんです。3時間は持たないんじゃないかな?
だから当サロンの施術ではこの方法は使いません。
当店では痛みの原因に対してのアプローチをしていきます。