腸内細菌には大きく分けて3種類あります。
善玉菌・日和見菌・悪玉菌です。
日和見菌とは、善玉か悪玉の、有利な方に味方するという存在のものたちです。
善にもなるし、悪にもなる。
基本的には健康な人には害はありませんが、
体調が悪い時には日和見菌感染にかかってしまうこともあります。
そんな腸内細菌の正常な割合は
善玉菌15%、日和見菌75%、悪玉菌10%です。
この数字、何かに似てないでしょうか?
そう!
2:6:2の法則。
例えば、職場だと
2割が仕事をバリバリこなす
6割が仕事を普通にこなす
2割が仕事をサボりがち
という法則が働きます。
これはどの集団にも当てはまるので、
例えば投票の話でいうと
与党に賛成2割、野党に賛成2割、6割は浮動票ということになります。
与党と野党は浮動票を自分のものにするために必死にアピールしますが、
時代の流れや状況によって変わってしまいます。
腸内細菌でいうと
善玉菌が優勢なら日和見菌は善玉菌に味方をし、
悪玉菌が優勢なら日和見菌は悪玉菌に味方します。
それは腸内環境や体調によって変わってしまいます。
正常な人で善玉菌が15%なので基本は善玉菌が優勢ですが、
お腹にガスがたまったり便秘になったり、下痢が続いたり夜更かしをしたり肉食生活や外食が続いたりすると環境が変わり悪玉菌優勢になってしまいます。
また、不安や心配が増えても腸内環境は変わってしまいます。
ちなみにですが、悪玉菌は体内に侵入した有害な菌を攻撃したり
アミノ酸やタンパク質を消化する助けをしたりもしています。
その過程で有害なガスが発生してしまいます。
それに、悪玉菌がいるおかげで善玉菌が活躍できるんです。
必要悪ってことですね。
腸内細菌も何かの法則に当てはめることができるのでおもしろいですね。
動物もヒトも細菌も、共通することが何かしらあるものですね。