どんな姿勢でも痛い腰痛の原因

右側の腰痛の原因は内臓だった

 

週に2回、スタッフとの整体の手技の練習や復習などの時間、坐学の時間を設けています。

そのときにスタッフが

「2日前から右の腰が痛いんです、どんな姿勢でも動いてなくても痛いんです」と言ってきました。

だいぶ知識も技術も教えたので、自分でセルフケアしなさいよと思いつつも診てみました。

尿管が原因の腰痛の場所

くしゃみ、せき、いきむ動作で腰痛なし(バルサルバ陰性)、仰向けで足を上げていく動作で腰に痛みがおこるわけではない(SLR陰性)のでヘルニアの徴候は除外。

腰椎の可動域は正常。腰椎や仙骨のズレがないので関節包内の滑膜の挟み込み(嵌頓)も除外。

筋肉が緊張しているわけでもない。トリガーポイントなし。

痛みの場所は、ベルトをするラインのところ(ヤコビー線)で背骨から右へ指一本分のところ。

ツボで言うと大腸兪という、大腸のツボです。

 

この痛みの場所、内臓が原因だとすると大腸と骨盤の内側にある腹膜の癒着が考えられます。

しかし、大腸が原因なら「だる重い」「鈍痛」「動くと痛い」という痛みの性状になります。

今回のスタッフの痛みは、「どの姿勢でも痛い」「何もしてなくても痛い」「かなり痛い」ということでした。

 

この痛みの特徴は、「痛みの場所」と「痛みの性状」。

これで原因がだいたい予測がつきます。

原因は、「尿管」でした。

尿管が原因の腰痛

尿管の影響で腰痛が起こるといえば尿管結石。
もし尿管結石が原因の場合は、もっとギックリ腰並みに立てないぐらいの激しい腰痛、みぞおちや腹部の痛み、血尿などが出ます。その際は 病院に行く必要があります。

しかし、結石がなくても尿管の内側に何かがこびりつくことがあります。

例えばビタミン。ビタミンを多く服用している人はビタミンを代謝する際にでるシュウ酸というのがシュウ酸カルシウム結晶となり尿管の内側に付着している場合があります。これが多くなれば尿管結石になります。

ビタミンを多く摂る人の全員が尿管結石になるわけではないので、尿管結石になる手前の状態の人が多い可能性があります。

ビタミンのサプリを飲んでいなくても、現代人は食べ過ぎなので普通に栄養過多の状態(狩猟採集をしていた人類や江戸時代ごろの食生活を基準)です。

誰にでも起こりうる腰痛。それが尿管が原因の腰痛です。

 

今月は尿管が原因の腰痛の方が3人いらっしゃいました。

珍しい原因ではなく、まあまあいます。

でも腰痛のほとんどは仙骨や骨盤のズレが原因だったり腸が原因のことが多いですが…。

 

ちなみに、尿管の内臓整体で1分もかからないうちに腰痛はなくなりました。

ただ、食生活やトイレを我慢するなどによってまた尿管の内側になにか付着するかもしれないので

期間を開けて2?3回は施術する必要があります。

 

当サロンの内臓整体のメニューでは、だいたい起こりうるであろう症状に対しても施術しています。

 

トータルの内臓整体 体の痛みは筋肉・骨格・内臓にある!全体をトータルにみることができるのが内臓整体 「筋肉・骨格・内臓」を整体してこそ、さらに健康に

尿管を良い状態で保つ方法

尿管結石にならないように予防することは、尿管の内側に付着物が付かないようにすることと一緒です。
つまり、尿管結石の予防方法をお伝えします。それをやると急な腰痛の予防もできます。

予防方法はシンプル。

・水分をしっかり摂る

汗が多く出る季節などに尿管結石の人が増えるそう。
水分が体内から出ていく時期に多いので、できるだけこまめに水分を摂取していれば大丈夫かもしれません。
一日の必要な水分量は1、5?2リットル。
味噌汁などの水分も合わせた一日の量です。
寝る前に水を2杯飲む・寝起きに水を2杯飲むなどの腸にいい水分摂取も行うといいですね。

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