腰痛がツライから整形外科に行っても、
レントゲンやMRIで異常がなければ
湿布と鎮痛薬だけもらって帰ることになります。
これも立派な「保存療法」という治療です。
それでも全然痛みが引かない場合はどうしますか?
ネットで検索して腰痛体操をしてみる?
鎮痛剤を増やしてみる?
ストレッチをしてみる?
それでも痛い場合は?
マッサージや接骨院や鍼灸院や
カイロプラクティックや整体などの
手技療法・民間療法に行くことになると思います。
日本では今でも「科学的根拠がない」と言う反論がありますが、
実際は世界中でいろいろと研究されています。
整体などの手技療法で症状が改善している例があるのなら、
科学的効果がどう出ているのかを調べることが必要です。
2017年アメリカ内科学会のガイドライン
急性、亜急性、および慢性の腰痛のための非侵襲的治療法:米国医師会からの臨床診療ガイドライン
パソコンで見ると翻訳できると思うので読んでみてくださいね。
ガイドラインの中には、様々な民間療法についての
腰痛に対する研究が発表されています。
日本でもおなじみの鍼治療やマッサージ、
脊椎マニピュレーション(カイロプラクティック)などによる
腰痛への効果について書かれています。
アメリカドラマなどでたまに出てきますが、
鎮痛剤に依存してしまい中毒になってしまうことが
問題として出てくることがあります。
アメリカドラマの「Dr.HOUSE」では
主人公が痛み止めの薬に依存して逮捕される
シーンがあったような…?
うろ覚えですが、そう記憶しています。
鎮痛剤に依存し薬物の量がだんだんと多くなるよりも、
非薬物療法での改善の方が依存性がなくて
副作用も少なくていいかなと思います。
問題となるのは、
「腰痛のときにどの療法をやったらいいのか」ということ。
こんなにもたくさんの療法が世の中にあるわけで、
どこへ行けばいいのかさっぱりわからないですよね。
施術者の技術もレベルもバラバラで専門としている
身体の部位もバラバラです。
この業界にいても説明がしづらいところです。
代表的なところでは
・柔道整復師
骨折、捻挫、脱臼、打撲などの急性の症状に対する応急処置のプロフェッショナル。
部活生やスポーツをされている方、交通事故にあった方などには最適。
最近は整体の手技を取り入れた柔道整復師も多くなってきたので
得意分野が広がっている。
・カイロプラクター
筋骨格神経系による身体の障害を改善させるプロフェッショナル。
骨格の歪みからくる神経への影響での筋肉の痛みや
しびれなどの症状や自律神経系の問題を脊柱のズレを正すことで改善していく。
・鍼灸師
かなり大雑把に言うと身体を流れる経絡にアプローチすることで
東洋哲学での陰陽バランスなどを整えてマクロな視点でのアプローチをしていく。
ただ、トリガーポイントや筋膜を考えて鍼やお灸をする先生もいる。
先生によって理論も施術もバラバラなので先生に直接聞いた方が良い。
腰痛などの痛み以外にも花粉症や自己免疫疾患などに効果を出す人もいる。
・あん摩マッサージ指圧師
かなり大雑把に言うと、マッサージのプロフェッショナル。
リラクゼーションサロンに行くより、あんまマッサージ指圧師に施術してもらう方が安心。
・オステオパス(オステオパシー)
筋、筋膜、骨格、神経、内臓、そして
頭蓋骨の中にある脳脊髄液や動脈静脈などの
体液の流れなどを含めた全体を考えて施術していく。
日本では超ソフトな施術が主流。海外では痛いこともする…らしい。
他にもネットで検索したらいろいろあると思いますが、
だいたい主流としては大きく分けてこの感じかなと思います。
それでどこへ行けばいいの?
ということになりますよね。
難しい話です。
個人的な意見としては、近所の先生の得意分野をサイトかブログかで調べて、
自分に似た症状があればその院やサロンに行くといいかなと思います。
複合していろんなテクニックを持っている施術者は
いろんな視点から診れるのでいいかなと思いますが
僕がカイロプラクティックとオステオパシーができるので
そう思っているだけかもしれません。
腰痛に悩んでいる方は
行きやすい土地の院やサロンを調べてから適した症状なら
行ってみるといいと思います。
良い先生が見つかるといいですね。