お腹がガスで張って苦しいときってありますよね。
そんな時、お腹はどのような状態になっているのでしょうか?
施術をしていると
「こんなに上まで腸があるんですね!」
とよく言われます。
打診で鼓音がする場所がガスで張った部分です。
人によっては
みぞおちのラインぐらいまで大腸がガスで張って上がります。
こちらは標準放射線医学(医学書院)に載っている
大腸がガスで張っている状態のX線写真です。
これだとわかりにくいかもしれないので、
ガスのある部位をなぞってみました。
そして、横隔膜を基準にして
みぞおちから肋骨の線を引きました。
腸がガスで張って苦しい状態を「腹部膨満感」と言います。
この状態が続いていると
・背中の痛み
・呼吸が浅くなる
・家に帰るとぐったりとする
・眼のピントがあいにくくなる
・以前と比べて外の光がまぶしく感じる
などが起こります。
物理的に腸がパンパンに膨らんだことによる症状と
交感神経過緊張状態の症状と神経反射があらわれてきます。
症状だけで言うと、
背中が痛いなら整形外科
呼吸が浅いなら呼吸器内科
家に帰るとぐったりするなら精神疲労の可能性から精神科や診療内科
眼のピント・光が眩しいなら眼科や脳神経科
などを巡ることになると思います。
当サロンに来られる方は
こういった専門医に診てもらった方が多いです。
これら共通することが「腸のガス」なんです。
腸にガスがたまらないように施術&生活アドバイスをすることで
腸にガスがたまらなくなり、苦しさから解放されて
生活が楽になっていきます。
専門医に診てもらっても改善しないなら
腸がガスで張っていることが原因かもしれません。
あきらめずに、当サロンに起こしください。
こちらの認知を広める力不足の例で
今までで一番印象に残った方がいます。
「お腹がガスで張って背中がずっと痛くて精神科に通って
薬を服用しつづけて体重が20キロ落ちた」
という30代男性がいました。
会話をしていても異常な感じがなく、
誠実で真面目な方です。
僕も心理学・精神医科学・心理療法(アドラー心理学)を
過去に学びました。
まったく神経症の症状も精神病な感じもありませんでした。
腸がガスで張っている。
その影響で呼吸が浅くなり自動的に
交感神経過緊張になっている。
その症状なだけでした。
腸がガスで張る腹部膨満感を改善するだけで
生活がグンと楽になる方がたくさんいます。
どうにか楽になってほしいと思っています。
腸がガスで張る原因はいろいろありますが、
大きく分けると3つあります。
・精神的な緊張による腸の張り
・甘いものを間食で食べることによる血糖値が上下激しく動く事によるガスの発生
・滞留便によって腸内細菌が繁殖してガスが発生
この3つは、食生活で改善できることもあります。
・食後3時間空けて寝る
・間食を控える
・甘いものは食後30分以内に食べる
この3つを習慣づけることで
ある程度改善できます。
ただ、大腸と肋骨の内側の癒着や
胃が上がりすぎている状態や
ビキニライン(鼠径部)での癒着などによって
腸の動きが悪くなりガスが発生しやすい状況も考えられます。
そんなときは、腸を直接アプローチする内臓整体が必要となります。
いろいろな内臓への手技での施術方法があると思うので
お近くの療法家に聞いてみるといいですね。
改善の道はまだまだ、いろいろあります。