10年ぐらい前の開業当初からフワフワするめまいに悩む人が
当サロンにはけっこう来てくれています。
なぜなら、原因が胃腸にあることが多いからです。
胃腸の症状を主訴にして、ついでにフワフワするめまいもある状態の方が多いんです。
胃腸を的確にアプローチすることで症状が改善していきます。
どうやらフワフワするめまいには2018年に名称がついたみたいなんです。
持続性知覚性姿勢誘発めまい(PPPD)というのだそう。
PPPDとは?(持続性知覚性姿勢誘発めまい(PPPD)の診断と治療 より)
めまいの国際学会であるBarany Society が発表した診断基準2)によると,PPPDは3カ月以上持続する浮動感,不安定感,非回転性めまいを主訴とし,症状は立位姿勢・歩行,能動的あるいは受動的な体動,動くものや複雑な視覚パターンを見た時に増悪し,前庭疾患を中心とする何らかの平衡障害に続発する.器質的前庭疾患や精神疾患を合併することもあるが,それらでは症状を説明できないときにPPPDと診断する.現時点でPPPDに特異的な平衡機能検査や脳画像検査はなく,機能性疾患と考えられている.
検査で異常がない場合にPPPDと言われるみたいですね。
精神薬や認知療法などで改善例がみられるようです。
ただ、当サロンとしては手技療法として施術して改善していっています。
これは、迷走神経が原因しているから改善することができています。
1994年にアメリカの神経生理学者であるステファン・W・ポージェス博士が発表した
ポリヴェーガル理論というのはご存知でしょうか?
ポリヴェーガルは複数の迷走神経という意味になります、
今まで単一の脳神経だと思われていましたが、2箇所から派生していることがわかったんです。
そして、迷走神経が精神面や体の不調などをもたらすということがわかってきたんです。
迷走神経が支配してる場所は胃腸や肺や心臓です。
迷走神経は背側迷走神経と腹側迷走神経にわかれています。
背側がつかさどるのが胃腸で、腹側がつかさどるのが肺と心臓です。
長年、胃腸の症状の改善のために胃腸の内臓整体「腸もみ」の施術をしてきました。
胃もたれや胸焼けがある人にフワフワしためまいの方が多く、
さらに背中の痛み、左肩こり、左の首痛、左の頭痛がある人が多いです。
とくにわかりやすいのが車酔いしやすいこと。
そして奥歯を磨くときに吐きそうになること。
こういった胃の不調を改善させていくことでフワフワしためまいが同時に改善していきます。
原理としては、
胃がガスで膨らむことで迷走神経が過緊張状態となり、迷走神経の影響でフワフワしためまいが起こり、
さらに悪化するとフワッと意識がとんで失神してしまいます。
いわゆる迷走神経反射です。
失神の手前の状態がフワフワするめまいという症状です。
迷走神経の役割としては「死んだふり」をする体のシステムが起こるので
凍えるような体が縮こまり固まる症状や、人前に出たくないとか外出したくないような気持ちになります。
こういった精神面にも影響をもたらします。
これは心を守るために必要なシステムなので自動的に起こります。
心と体に影響をもたらすのが迷走神経であり、
この迷走神経に影響をもたらすのが胃がガスで膨らむことが原因です。
胃がガスで膨らんだ状態を瀑状胃と言い、それを改善すればフワフワするめまいと同時に
吐き気や胸焼けや背中の痛みや左肩こりや首こりや頭痛、
のど風邪を引きやすいとか口内炎ができやすいとか鼻炎とか
そういった症状が全部改善していくことになります。
これら症状の改善について症例報告をする場というのは
日本内科学会とか日本消化器病学会とか精神医学系の学会とか
そういったところに発表するべきなんでしょうけども
それら学会は医師じゃないと参加できないので、この先も認められることがない症例です。
当サロンの施術を通して改善していった方が口コミを残すしか今は根拠を示せないので
改善していった方は口コミ投稿をしてもらえると他にも悩んでいる人の助けになります。
僕が現場から引退後は
また振り出しに戻っていろんな療法家が試行錯誤して発見して施術してくれると思います。
内臓を施術する人がそもそも少ないので発見できる人が少ないかもですが、
未来を信じて悩める人が救われることを願っています。
ちなみに、僕から同業者に「胃腸を施術してフワフワするめまいが改善する」ということを伝えても
残念ながら話が通じる人はまだ少ないので広めることは難しいです。
ただ、当サロンの技術を教えていった人たちが全国に少しだけいるので
発見することができれば改善してもらえます。
PPPDで悩んでいる方は、いろいろ探せば症状を解決できる施術者がいるはずなので
探して施術を受けてみてくださいね。