ポリヴェーガル理論に関する本をできるだけ読むようにしています。
今回はこちらの本
著者:スタンレー・ローゼンバーグ
今までのポリヴェーガルに関する本は、心理カウンセラー向けのが多かったので
今回に関しては実際に施術をしたりセルフケアをすることで迷走神経の体への影響を改善させていく内容です。
著者はオステオパシーのテクニックを習ったボディセラピストだそうです。
本の内容のほとんどがポリヴェーガル理論にかんする話。
ポリヴェーガルとは多重の迷走神経という意味となります。
今までは単一の神経と思われていましたが、実際は2種類あるのでは?という観点の理論です。
背側迷走神経と腹側迷走神経があり、
背側は心肺機能を司り、精神的な落ち着きや落ち着かなさに関係してきます。
腹側は消化器系を司り、行動的か行動的じゃないかに関係してきます。
どちらも心肺機能や消化器系にも影響を与えるので、迷走神経によって精神作用と肉体への作用を引き起こします。
この本は、からだの精神的、肉体的な症状を改善させるための具体的に書かれた本です。
今までこういった本がなかったんです。
なので、施術者として理論を理解して独自にアレンジする必要がありました。
同業者がどんなことをやっているのかをやっとこの本で知ることができました。
ソフトなアプローチでできる方法が載っています。
もし施術者でポリヴェーガル理論を応用して施術をしていきたい方にはおすすめです。
迷走神経に影響が出ているかどうかの判断をする方法も載っています。
口を開けたまま「ア、ア、ア」と言ってもらい口の中の口蓋垂(のどちんこの外側の膜)が落ちているかどうかで
迷走神経の右側か左側の影響を確かめていく方法です。
これは脳神経の神経診察の方法と一緒です。
当サロンではこの方法はやっていないですが、
どうしても迷走神経の影響があるかどうか知りたい施術者はやったらいいかなと思います。
だいたいはカウンセリングで症状を聞いた段階で迷走神経の影響があるかどうかわかってきます。
僕はカイロプラクターでありオステオパスなので、
知識と技術を組み合わせて独自にアレンジしたことで
より効果的な施術になってしまっていました。
迷走神経のために消化器系にアプローチする胃腸の内臓整体「腸もみ」を使用し、
呼吸器系にアプローチする「呼吸整体」を使用し、
人によっては頭蓋骨や頚椎へのアプローチをおこないます。
ほとんどの方は施術初回から落ち着きやお腹の調子の変化を実感できます。
迷走神経によって不安感、ソワソワ感、人前に出たくないとか人混みが苦手、パニック発作などの不動化に関係する症状、
そして頭痛や首こりや肩こり、フワフワする浮遊感のめまい、疲労感、腹部膨満感、胃もたれ、吐き気、ブレインフォグなどの体の症状が改善します。
創業11年目なのでさまざまな症状の人を改善してきました。
最近でいうとコロナ後遺症の症状が迷走神経の影響だということもわかってきました。
内臓を施術することで改善の道がひろがります。