お医者さんが読む生理学の本に書いてありますが、
マッサージなどによる皮膚刺激によって軸索反射が起こります。
軸索反射というものは、
一つの神経細胞体から出る2本の神経線維の軸索の1本が求心路、
他の1本が遠心路として反射に似た現象を起こすことをいいます。
(標準生理学第7版 医学書院 参考)
専門用語で説明すると難しい話になってしまいますが、簡単に言うと
皮膚をひっかいたり、こすったりすると
皮膚が赤くなる現象のことを軸索反射といいます。
皮膚や筋肉に刺激を与えると、神経細胞の末端から
侵害受容性求心性神経の化学物質の
サブスタンスP、ニューロキニンなどのタキキニン、カルシトニン遺伝子関連ペプチド、
血管作動性小腸ペプチドなどが放出されて
これらが皮膚血管を拡張して皮膚を赤くします。
皮膚の血流が良くなるだけではなく、
骨格筋や神経を栄養する血流も同時に良くなるので
こり・しびれ・痛みの寛解とかかわっています。
当サロンでは推拿で、このメカニズムを利用しています。
生理学を応用してこそスムーズな改善ができます。
ちなみに、
最近になって、内臓感覚神経と皮膚・筋の体性感覚神経が同じ一次感覚ニューロンから
枝分かれしている事実もわかったのだそうです。(標準生理学 第7版 医学書院 より)
最近という表記がありますが、
本が出版されたのが2009年のことなので、結構前ですね…。
内臓を触って肩凝りや背中の痛みや腰痛を改善させる当サロンの腸もみは
このメカニズムを利用しています。