肩甲骨の内側が痛くて辛いときはどうしていますか?
最近でいうと「肩甲骨はがし」がブームですよね。
やってもらえるところも増えてきているので、筋肉が緊張しているだけなら楽になります。
ただ、それでも改善しないことが多々あります。
肩甲骨の内側をマッサージしてもストレッチしても改善しない場合の原因は
他にもいろいろあります。
右の肩甲骨の内側の痛みの原因
右側の背中が痛いのなら、それは胆嚢が影響していることがあります。
胆嚢も平滑筋という筋肉でできており、胆嚢が収縮できいないと
胆汁が溜まりっぱなしになって胆嚢が膨れて関連痛によって右の肩甲骨の内側が痛くなってきます。
同時に、下痢気味になっている人も多いです。
さらに右のこめかみの頭痛も起こる人がいます。
それらは胆嚢を直接内臓整体で施術することで改善するか、
胆嚢にたまった胆汁が出ていけば肩甲骨の内側の痛みがすぐに改善します。
ただ、肩甲骨の内側が痛くて熱(体温が上がっている状態)が出ていたり、
胆石があるのなら消化器内科か内科に行く必要があります。
左の肩甲骨の内側が痛い原因
左側が痛い場合は膵臓や胃が関係していることがあります。
どちらかというと膵臓の人が多いなと実感していますが、膵臓の病気というわけではなく
膵管からの膵液がちゃんと出れていない状態のときに起こります。
膵管を開け閉めしているオッディー括約筋という場所があり、そこが過緊張状態になっていると起こる症状です。
胃の反射の場合は、胃がガスで膨れている状態の方に多いです。
いわゆる「瀑状胃(ばくじょうい)」という状態です。
胃がガスで膨らんで関連痛として左の肩甲骨の内側が痛くなってきます。
いずれも、病気が影響していなければ胃の内臓整体や膵臓の内臓整体で改善していきます。
同時に息苦しさの改善や上腹部の重痛い鈍痛も改善します。
ただし、膵臓は沈黙の臓器と言われています。
病気が隠れている可能性もあるので内臓のことが気になる方は医療機関で検査をお願いします。
両方の肩甲骨の内側が痛い原因
両方とも痛い場合は横隔膜が影響していることがあります。
横隔膜が勝手に緊張することはあまりなくて、実際は物理的な問題で横隔膜が緊張します。
瀑状胃(ばくじょうい)の状態だと胃が横隔膜を下から突き上げて押し上げている状態です。
横隔膜が下がれずに緊張状態が続き、両方の肩甲骨の内側が痛くなってきます。
他にも大腸がガスでパンパンに張った状態の腹部膨満感があれば、ガスで張った大腸が原因となります。
ガスを抜くための胃腸の内臓整体をしていくことで改善していきます。
サロンでやることは、ガスを抜くこともそうですがそれだけではなく
大きな目的はガスで張らない身体にしていくことです。
ガスで張ることがなければ肩甲骨の内側の痛みが起こらないし、腹部膨満感、胃部膨満感に苦しむこともありません。
瀑状胃は機能性ディスペプシアの方に多く、腹部膨満感は過敏性腸症候群の方に多いです。
いずれも原因が似ていて同時併発している方もいらっしゃいます。
当サロンでは機能性ディスペプシアと過敏性腸症候群の改善例が豊富にあるので
改善に向けて取り組みたい方はサロンにお越しくださいね。
内臓整体と書いていますが、胃腸の内臓整体のことを「腸もみ」としてフランクなネーミングにしています。
腸もみのメニューを選んでもらえれば大丈夫です。
内臓以外の肩甲骨の内側の痛みの原因
これだけ内臓のことを言っておいてなんですが、骨格のズレなどによる神経の影響のこともあります。
頚椎6番7番のミスアライメントによる神経スパズムによって肩甲骨の内側に痛みを引き起こすことがあります。
シンプルに肋椎関節のズレによる肋骨後方変位によって肩甲骨と肋骨がぶつかっているだけのこともあります。
さらに斜角筋が緊張することによる肩甲背神経の圧迫による肩甲骨内側の痛みの場合も多いです。
骨格のズレによる影響なら骨格矯正、
筋肉による神経の圧迫なら筋肉をどかす施術によって改善することになります。
同じ症状でも人によって原因がバラバラなので、見極めが肝心です。
そのために初回はカウンセリグに時間がかかることがあります。