腹部の異常を知る方法といえば、
CTスキャンやMRI、エコー検査などがありますが、
機械以外で調べるには打診という方法があります。
打診のプロはお医者さんですが、
僕らは医者ではありません。
胸水を調べたり心肥大やガンや炎症を示唆して打診をしてるわけでもありません。
ただただ腸管の滞留便やガスなどの場所を調べてるだけです。
ガスの場合は太鼓のような高い音、
滞留便の場合は濁った音が鳴ります。
腹部は全9箇所打診します。
打診することによって、
内部の硬さなどの性状以外にも
腹部のどのぐらいの深さにあるかも予想をしていきます。
音の伝播による振動で感じ取ります。
打診でわかるようになるまでかなり時間がかかりますが、
それができないと安心して腸もみができないんです。
どんな施術もそうですが、
最初の検査はかなり重要です。
打診は
ただ叩いてるように見えるかもしれませんが、実は
耳に聞こえる音と手に伝わってくる内部の振動に感覚を集中させています。